(レポート)報酬設計と脳科学 ~従業員のウェルビーイングとパフォーマンスを高める、モチベーションの科学とは~

経営者の皆さん。もしくは人事制度を企画する立場にいる方へ。

報酬設計はどうされていますか?そしてどう決めていますか?

ほぼすべての企業において、組織や個人ごとに売上目標なりの目標設定があるだろうし、そうした目標の達成度合いに応じて昇給やボーナスなどの報酬が受け取れとれるような人事的制度が設けられているはずだ。外資系の保険会社の超高額な成果報酬がニュースになったりもする。その背景には「お金で人のやる気や幸福度が上がる」という、疑問を持つのもバカバカしい暗黙の了解がある。

しかし、自分のチームメンバーに最高のパフォーマンスを期待したいのなら、カネに任せるやり方は最適ではない。なぜならば、安易な報酬設計をしてしまったことで、本来の目的を大きく外した不幸な結果を招いた多くの事例が存在するからだ。一方で、自律性・成長志向・仕事の意義・人間関係といった、金銭的ではない要因が人間の本質的なやる気と生産性に関わるといった科学的な知見が増えている。本稿ではこの点について脳科学の観点から考察を行った。

茨木 拓也 (公式個人ページ) Takuya Ibaraki

脳科学・神経科学・ニューロテクノロジーの事業家 兼 コンサルタントの茨木拓也の個人サイト。 講演依頼・インターン希望等も受け付けています

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